犬と猫が住むとある世界
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あの二人と関係あるようなないような人たち。
「これは寒い寒い北の国の凍えるような深い山から命がけで掘り出した宝石でこしらえた金の鎖です。とてもよい品で、王族がこぞって求めるほど……その特別な品を! お客様だけに! お譲りしましょう! お代は結構です! とはわたくしたちも商売でございますから……」
「子供のときに『体にいい』っていつも飲まされたまずいお茶、なんだか飲みたくなって行商の人に頼んだのよ。今飲んでるこれね。でも、記憶よりまずくないわ。おいしくもないけど……そう、昔を思い出す味ね」
CC BY-NC-SA 4.0 © 2021 しお : 2021年 8月 27日